
整形外科は、身体の運動機能に関連する疾患や外傷の診断・治療を専門とする医療分野です。ここでは、整形外科でよく見られる疾患とその症状について詳しくご紹介します。これらの情報が、整形外科の受診を検討する際の参考になれば幸いです。
1. 腰痛
腰痛は整形外科で最も一般的に見られる症状の一つです。主に以下のような疾患が原因となります。
- 腰椎椎間板ヘルニア: 椎間板が突出し、神経を圧迫することで腰痛や足のしびれが生じます。
- ぎっくり腰(急性腰痛症): 突然の腰の痛みが特徴で、重いものを持ち上げた際などに発症しやすいです。
- 脊柱管狭窄症: 脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることで腰痛や足のしびれが現れます。
2. 肩こり・肩の痛み
肩こりや肩の痛みもよく見られる症状で、主に以下の疾患が関連しています。
- 肩関節周囲炎(五十肩): 肩の関節周囲の炎症によって、肩の動きが制限され、痛みが生じます。
- 肩腱板断裂: 肩の筋肉や腱が断裂することで、肩の痛みや動きの制限が現れます。
- 頸椎症: 頸椎の変形や椎間板の突出が原因で、肩や腕に痛みやしびれが生じます。
3. 膝の痛み
膝の痛みも整形外科で頻繁に見られる症状で、特に中高年の方に多く見られます。
- 変形性膝関節症: 関節の軟骨がすり減り、膝の痛みや腫れ、動きの制限が生じます。
- 半月板損傷: 膝の衝撃を吸収する半月板が損傷することで、膝の痛みや腫れが現れます。
- 靭帯損傷: 膝の安定性を保つ靭帯が損傷することで、膝の痛みや不安定さが生じます。
4. 手や手首の痛み
手や手首の痛みも整形外科でよく見られる症状です。以下の疾患が原因となることが多いです。
- 手根管症候群: 手根管内の神経が圧迫されることで、手や指にしびれや痛みが生じます。
- 腱鞘炎: 手や手首の腱が炎症を起こし、痛みや動きの制限が現れます。
- ばね指: 指の腱鞘が炎症を起こし、指が引っかかるような動きになることがあります。
5. 骨粗鬆症
骨粗鬆症は、骨密度が低下し、骨が脆くなる疾患です。特に高齢の方に多く見られます。
- 症状: 初期は症状があまり現れませんが、進行すると骨折しやすくなります。背中や腰の痛み、身長の低下などが見られることもあります。
まとめ
整形外科でよく見られる疾患とその症状についてご紹介しました。これらの情報を参考に、早めの受診や適切な治療を心掛けてください。体の不調を感じた際は、専門の医療機関での診察を受けることをおすすめします。適切な診断と治療を受けることで、日常生活の質を向上させることが期待できます。